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松本季さんのプロフィール
幼少期より一音会で学ぶ。武蔵野音楽大学ピアノ科卒業、同大学大学院修了。
ドイツ国立シュトゥットガルト音楽大学大学院室内楽科ピアノデュオ専攻を最高評価で修了。
ピアノを根本志保、重松万里子、重松聡、故エレーナ・アシュケナージの各氏に、ピアノデュオを藤井隆史、白水芳枝、ハンス=ペーター・シュテンツルの各氏に師事。
江口先生は、ピアノ・トライで、いつも温かい言葉で褒めて下さり、練習してきた成果や人前で演奏する喜びを感じられる舞台でした。同時にステップアップするためのアドヴァイスも頂き、さらに頑張る原動力となりました。
―― 一音会時代の印象深い思い出を教えてください。心に残ることは、どんなことですか?
松本 本当に、オペレッタの当時の演目は今でもよく覚えていますし、リトミックが大好きでした。その他のレッスンも、一週間後のレッスンが待ちきれないほど、毎週楽しく通っていました。
また、ピアノ・トライも印象深いです。演奏後に江口寿子先生からその場で直接アドバイスを頂けるのは楽しみであった一方、お客様の前で江口先生とお話をするというのが、なんとも気恥ずかしく、演奏以上に緊張していた覚えがあります(笑)
江口先生は、いつも温かい言葉で褒めて下さり、練習してきた成果や人前で演奏する喜びを感じられる舞台でした。同時にステップアップするためのアドヴァイスも頂き、さらに頑張る原動力となりました。
―― 音楽の道を志したきっかけ、またピアノデュオを始めたきっかけ、いつ頃のことですか?
松本 小学生の頃から、先生のキラキラとした音色に憧れ、もっともっと上手くなりたい!と思いながらピアノと向き合っていましたが、音楽の道に進もうと決めたのは、高校生になって進路を考え始めてからでした。
もともと人前で演奏することが大好きで、発表会など大きな舞台で弾けることに喜びを感じていましたが、高校一年生の時に、演奏を聴いて「感動した」と言って頂けたことがきっかけで、自分の演奏で誰かの心を動かせることの喜びを知り、音楽の道を志しました。
―― ピアノデュオの魅力・楽しさを教えてください。
松本 ピアノデュオをやっていると、音楽が生きているということを実感します。ホールの響きや本番の緊張感の中で生まれるインスピレーションも取り入れながら、呼吸で、また二台ピアノの場合には目でも相手に伝え、まるで会話しているかのように、互いに反応しながら一つの音楽を作れるのは、最大の面白さだと思います。二人が本当に一つになれた時は、単に1+1=2ではない、何倍もの広がりが生まれ、自分が壮大な音楽の一部であると感じることができ、それは本当に最高の喜びです。
―― ピアノデュオの難しさを教えてください。
松本 よく、「双子だからやっぱり息がぴったりね〜」と言われますが、最初から阿吽の呼吸で合うということは残念ながらなく…笑
ですが、遠慮なく意見をぶつけ、妥協せず、納得いくまでとことん突き詰めることができるからこそ生まれる一体感というのはありますし、それが双子の最大の強みなのかなと感じます。
これからも二人で、デュオの魅力が伝わるような演奏をしていければと思います。