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絶対音感トレーニングレッスン
絶対音感とは
絶対音感とは、他の音と比べなくても、突然きこえた音の音名が分かる能力のことです。
絶対音感を持っている人は0.2~0.5%と、非常にまれな能力でありながら、年齢の小さいうちに適切なトレーニングをおこなうことによって、誰もが習得できる能力であることが分かっています。
絶対音感取得プログラム
一音会ミュージックスクールでは、「江口式絶対音感プログラム」を実践しています。
「江口式絶対音感プログラム」は、1982年に日本で初めて公表されて以来、ほぼ確実に 絶対音感を習得させる手法として、国内外の学会で注目を集めてきました。
海外では「CIM」(Chord Identification Method by Eguchi)として知られています。
国際学会で多く発表されるとともに、各種メディアにも取り上げられてきました。
「ワシントンポスト」をはじめとする国内外の新聞や雑誌、日本のテレビ番組でも、たびたび 紹介されてきました。
一音会ミュージックスクールは「江口式絶対音感プログラム」の管理センターとして、 国内にとどまらず、「江口式絶対音感プログラム」を実践する世界中の人々に、日々、情報を発信してきました。
また一音会ミュージックスクールは、希望する生徒さんすべてに、直接指導もおこない、 1970年代から、すでにのべ1万人を超える生徒さんが、絶対音感を身につけています。
現在のところ、「江口式絶対音感プログラム」以外に、確実に絶対音感を身につける方法は、みつかっていません。
通信教育で絶対音感を身につける
一音会ミュージックスクールに通うことがかなわない生徒さんのために、通信教育もご用意しています。 世界中のお子さまが、通信教育によって、絶対音感を身につけています。
当教室には、絶対音感を身につけるための通信教育として、以下の2つのコースがございます。
ドクター・P
インターネットを使った通信教育です。
パソコンが自動で出題し、お子様がクリックすることで、おけいこします。
慣れれば、お子様が一人でもおけいこできます。
インターネットを通じて、おけいこ記録がセンターに送られ、センターが直接指導をおこないますので、インターネットが繋がる環境であれば世界中で受講が可能です。
ミミちゃんクラブ
FAXや郵便を利用したお稽古データのやりとりによる通信教育です。
おうちの方に、ご家庭でおけいこしていただき、そのおけいこ記録を拝見し、ご指導いたします。
ご家庭に鍵盤楽器が必要となりますが、おけいこを行なうおうちの方にピアノの知識は必要ありません。
絶対音感テスト
絶対音感テスト動画です。絶対音感があるかどうか無料でチェックすることが出来ます。
是非チャレンジしてみてください。
※正しくないテストの例
巷には、間違った絶対音感テストがたくさんあります。
そのせいで、本当は絶対音感がないのに「絶対音感ある!」と判定されてしまうことが多くあるのです。
①1問、1問、〇×を教える(基準音を与えているからダメ)
②1問、1問、正解を教える(これも基準音を教えているからダメ)
③音域が狭い(前の音を手掛かりにできるからダメ)
④実は白鍵ばかり(ハ長調のメロディーとしてきけるからダメ)
⑤半音違いはOKとする(半音違えば、全く違う音なのでダメ)
絶対音感を身につけるとうたった教材の中には、効果のほどが確認されていないものが多く含まれています。 何も特別な努力をしなくても、絶対音感を身につける可能性は、あります。ただしそれは、1%未満という非常に小さなパーセンテージです。それを数%や十数%にするというだけで、「絶対音感を身につける」とうたう教材、教室、システムが多く存在するのが実情です。 学術的に効果が認められた訓練法は、現在のところ、「江口式絶対音感プログラム」だけです。「江口式絶対音感プログラム」は、絶対音感を身につけることだけを目的に開発された訓練法であり、その成功確率が90%以上であることが証明されています。1970年代より、国内外で、すでに1万人以上の生徒さんが、「江口式絶対音感プログラム」によって、絶対音感を習得しています。 近年、「江口式絶対音感プログラム」に似せた、誤った手法の訓練がおこなわれている例が多く報告されています。十分にご注意ください。また、そのような例を発見された方は、お手数ですが、当サイトもしくは、一音会ミュージックスクールまで、ご通報ください。 |
- Q1:絶対音感って何?
- Q2:絶対音感を持っている人は、どのくらいいる?
- Q3:まわりに絶対音感を持っている人がけっこういます。絶対音感がめずらしいって本当?
- Q4:いつも同じ高さで歌えます。これって絶対音感?
- Q5:曲をきいてドレミが分かれば絶対音感?
- Q6:絶対音感があるかどうか、テストするにはどうしたら良い?
- Q7:絶対音感があるとどんな風に便利?
- Q8:絶対音感は、トレーニングで身につけられるの?
- Q9:特に何もしなくても、絶対音感を持っていることもある?
- Q10:子どもでなければ身につかない?
- Q11:絶対音感は、消えてしまうこともある?
- Q12:絶対音感があると、全ての音がドレミに聞こえてうるさいのでは?
- Q13:絶対音感があると、他の人が聞こえない音が聞こえる?
- Q14:絶対音感をつけると、ピアノは上手になる?
- Q15:絶対音感をつけると、音痴がなおる?
- Q16:絶対音感をつけると、英語を習得するのに有利というのは本当?
- Q17:絶対音感があると、調律のくるいが許せないって本当?
- Q18:トレーニングでつけた絶対音感と自然についた絶対音感は、同じ?
- Q19:絶対音感と相対音感は、どう違う?
- Q20:絶対音感があれば、相対音感は必要ない?
- Q21:大人だが、どうしても絶対音感をつけたい。どうしたら良い?
高い音から低い音まで、ピアノの鍵盤すべてが分かるレベルが絶対音感です。
ピアノの音だけでなく、他の楽器の音でも分かります。
精度の高い絶対音感では、チャイムの音や機械のモーター音のような生活音でも、
音名で答えることができます。
絶対音感を持つ人がどのくらいいるかについては、100年以上前から、多くの調査がおこなわれてきました。結果はいろいろですが、そのほとんどが、1%未満の数字を出しています。よく引用されるアメリカの調査研究は、20万人に一人と報告しています。非常にめずらしい能力であることは、間違いありません。
あまりにもめずらしいために、特別な能力である、あるいは生まれつきの才能であると、特別視されていた時代も長かったのです。トレーニングの存在が世に知られるようになり、生まれつきの才能であるという考え方は消えつつあります。
また、日本ではピアノ教育がさかんであることや、絶対音感目的のトレーニングを受ける子どもが多いことから、諸外国にくらべ、絶対音感を持つ人が多いことが知られています。
調査統計では、0.2~0.5%の“絶対音感保有者”ですが、直感的にはもっと多くいる印象があります。知人の中に、“絶対音感保有者”がいる、ということも、決してめずらしくありません。
1つには、「厳密には絶対音感ではないけれど、それに似たことができる人たち」を含んでいるからです。ある特定の音だけが分かる人、たとえば「ド」の音だけ分かる、といった人は実在し、いわば「部分的絶対音感」であるわけですが、厳密には絶対音感ではありません。ピアノの白鍵の音(ドレミファソラシ)だけ分かる、というのも、「部分的絶対音感」であり、絶対音感とは違います。「だいたい分かる」ことから、「だいたい音感」などと呼ばれることもあります。
また、次のQ4やQ5で紹介する「仮性絶対音感」、「偽性絶対音感」も、絶対音感と間違えられやすいのですが、絶対音感ではありません。
伴奏なしで歌いはじめて、いつも同じ高さで歌える人がいます。これは、絶対音感を持っているかのように見えます。が、そうとはかぎりません。
絶対音感を持つ人は、当然、基準音をきかなくとも、正しい高さが分かり、正しい高さで歌うことができます。しかし、絶対音感がなくとも、正しい高さで歌える人がいます。
それは、日常的によく歌を歌う人です。歌いなれた歌の場合、声帯で「いつもの感じ」が分かるのです。これは音が分かっているのではなく、声帯の感覚が手がかりになっています。もちろん、絶対音感ではありません。
こうした力は、「仮性絶対音感」と呼ばれ、本物の絶対音感とは区別されています。
実は、絶対音感を持つと自称する人の多くが、「音楽をきいて、ドレミが分かること」を根拠にしています。
これはむしろ、相対音感です。
相対音感があれば、曲のはじめの部分を少しきいただけで、その曲に「ドレミ」をふることができます。相対音感がない人にとっては、それも難しいことに感じられますから、絶対音感と混同されがちです。
こうした力(曲にドレミをふることができる力)は、「偽性絶対音感」と呼ばれ、本物の絶対音感とは区別されています。
曲の出だしの1音だけをきいて、何の音か分かるのが、絶対音感です。
絶対音感の定義は、突然きこえた楽器の音が音名で分かることです。
ですので、音楽の流れの中ではなく、突然きこえた音が分かることが条件です。ちなみに楽器以外の音が分かることは、絶対音感の必要条件ではありません。
おおよそとして、ピアノの鍵盤にある88音が、すべて分かるレベルが絶対音感です。
したがって、たとえば白鍵の音(#や♭のつかないドレミファソラシ)しか分からないという状態は、絶対音感とは呼べません。
「江口式絶対音感プログラム」では、トレーニング後、判定テストをおこない、100%正答できるようになったことを確認することによって、絶対音感を身につけたと認定しています。
さらには耳が良いので、演奏にたいへん有利です。
音を音名でとらえるので、曲の記憶が正確で、長く覚えておくことができます。
楽器がなくとも、音を正確にイメージできるので、作曲活動にも有利です。
あらゆる音楽的活動が簡単になるので、音楽家にとってあこがれの能力です。
「江口式絶対音感プログラム」は、現在、もっとも効果的なトレーニング法とされています。
適切にトレーニングをおこなえば、ほぼ確実に身につけることができる能力ですが、身につけられる条件が2つあります。
1つは、年齢が4歳9ヵ月以下であることです。4歳10ヵ月こえますと、トレーニングをおこなっても、効果を上げることはできません。
もう1つは、相対音感がまだ身についていないことです。相対音感がすでに身についていますと、あとから絶対音感を身につけることができません。
年齢が十分に小さいお子さまであっても、すでに相対音感を身につけるためのトレーニングをおこなってきたお子さまの場合には、絶対音感のトレーニングをお受けになれないことがあります。
どうかご了承ください。
絶対音感を身につけるトレーニング法が発見されたのは、1970年代です。それ以前から、絶対音感は存在しました。
それらの絶対音感は、自然に身についた絶対音感だったのです。
絶対音感は、長い間、そのめずらしさと、身につける方法が分からないという神秘性から、注目を集めてきました。
当時の文献では、絶対音感を持つ人は、非常に低く見積もられ、20万人に一人とも言われてきました。
現在は、もっと多くいますが、それでも特別なトレーニングなしに絶対音感を身につける確率は1%未満です。
人は誰でも絶対音感を身につける可能性を持っていますが、成長とともに、その可能性を失います。
人はありあまる可能性を持って生まれながら、一定期間、それを使う環境にないと、「それは不要な能力である」と判断し、
その能力の発達を止めてしまいます。より必要な能力を伸ばすための仕組みです。
身につけられる時期が限られている能力は、絶対音感以外にもあります。
母国語の獲得も、その1つです。年齢が高くなってから学んだ言語は、母国語のようにはなりません。
これらは、聴覚神経の発達に関連すると考えられています。
絶対音感を身につけられるのは、4歳9ヵ月までです。
その年齢を過ぎると、おけいこをしても、絶対音感に到達することはありません。
したがって、ご入会時の年齢によっては、絶対音感のおけいこを受けることができない場合がございますことを、どうかご了解ください。
幼い頃に絶対音感を持っていたけれど、おとなになったら消えていた、という人は、実は案外います。小さい頃の記憶なので、「気のせい?」と思われがちですが、多くの場合、本当に幼い頃に絶対音感を持っていた可能性があります。
Q10とも関連しますが。人は幼い時代にだけ、絶対音感に適したきき方ができます。しかし、その時代に持っていた絶対音感は、維持する努力をしなければ、成長とともに失われていきます。
絶対音感を身につけられる可能性と、得た絶対音感を失う可能性は、実はイコールです。6歳半以前の絶対音感は、消えても不思議ではありません。
絶対音感を持つおとなが非常に少ないのは、絶対音感を維持するのが難しいことも、一因でしょう。
維持するトレーニングは重要です。
音の高さは連続的なものですが、音名は連続していないからです。
音階では「ド」の隣は「ド#」ですが、生活音には「ド」と「ド#」の間の音がたくさんあります。
生活音のほとんどが、音名に対応しない高さの音なのです。
したがって「きこえる音が全部ドレミに~」ということは、ありえません。
さらに、たまたま高さが音名ぴったりだとしても、人間の注意システムは、必要ない情報を無視することができますので、
絶対音感を持っても、音名を知ることが必要でない時には、絶対音感を使わずにいることができます。
『絶対音感があると音名が全部分かってしまってうるさいから、絶対音感はない方が良い』というのは、
『文字が読めると世の中にあふれる文字が全部分かってしまってうるさいから、文字は読めない方が良い』という発想に似ています。
絶対音感に対する見方には、過小評価もあれば、過大評価もあります。
絶対音感があれば、どんな小さな音もきこえる、とか、どんなわずかな違いも感じとれる、というのは、過大評価です。
絶対音感を持つ人と持たない人とで、可聴域(きこえる音の高さの範囲)を比較したデータでは、まったく差がありません。
絶対音感をつけると、ピアノは上手になる?
一般に、味に敏感な料理人は、おいしい料理を作ることができます。それと同じで、良い耳を持つことは、良い音楽を作りだすことの、最強の手段です。
ただし、演奏にはテクニックも必要です。いくらすぐれた味覚を持つ料理人でも、包丁が満足に使えない料理人では、良い料理を作ることはできません。調理の技術を学ぶことも、同時に必要なわけです。
ピアノを弾くにあたっても、自分の中にイメージする音楽を実現するためのテクニックを身につけることは大切です。
その際、良い耳は、良い演奏にたどりつく“道しるべ”のような役割を果たします。
ただし、「分かっていること」と、「できること」は、イコールではありません。
出すべき正しい音が分かっても、出せないこともあります。思った音を出すためには、声帯をコントロールする力も必要です。
つまり、音感があることは必要条件ですが、加えて声帯をコントロールできるように、練習することも必要です。
発声のトレーニングを受けないと、良い音感を持ちながら、歌うと音痴、ということもあり得ます。
ただし、本来、音楽を聴くことと、言葉を聞くことは、情報の処理としては、別チャンネルであるとする考え方が、一般的です。
音感が外国語の習得に、直接影響するという研究データは、今のところありません。
しかし、絶対音感を身につけた人は、音楽にかぎらず、音全体に興味を示す傾向があります。
そのため、絶対音感はそもそも、音楽の中の音の高さが分かる能力に過ぎないはずなのに、
音楽以外の音(生活音など)の高さが分かるようになったり、音色の違いや、音韻の違いに敏感になったりします。
そうしたことが、外国語の習得に、間接的に有利に働いています。
音の高さは連続的なものです。その中で、このあたりを「ド」と呼ぼう!と、便宜的に区切って決めたのが音名です。
ですから、○○ヘルツだけが「ド」、というわけではなく、このへんからこのへんまでが「ド」と、実際には幅をとって運用されています。
ピアノの調律も、A=441Hzのこともあれば、A=442Hzのこともあれば、A=443Hzのこともあり、調律師さんの好みや楽器の特性で、もともと低めの調律もあれば、高めの調律もあります。弾いている間に(それこそ1時間かそこらで)下がってくることもあります。
そのような実情の中で、「ドは○○Hz」と、音の高さを“点”でとらえる絶対音感は、とても不便です。
「このピアノは音が違う!」と、リサイタルをキャンセルしたり、音が下がってきたからと言って、プログラムの最中に調律をはじめたり、といったピアニストのエピソードはあまりに有名ですが、高さを“点”でとらえた絶対音感であったための不幸でしょう。
Q17で触れましたが、実際に1つの音名に対応する音に幅がある以上、“点”の絶対音感は、非常に不便です。
自然に身につけた絶対音感は、自分の家のピアノの高さのコピーですから、“点”の絶対音感になってしまう傾向が高いのです。巷では、「絶対音感があると、かえって不便だ」という主張がありますが、それは自然に身につけた絶対音感ゆえの不便さです。
トレーニングによって絶対音感を身につける場合には、“面”の絶対音感を目指すことができます。「このへんからこのへんをドとみなす」と、幅を持たせるため、多少の音の違いを許容できます。
また、自然に身につけた絶対音感は、多くの場合、音によってムラがあります。たとえば、白鍵の音はすぐ分かるが黒鍵は分かりにくい、といったデコボコです。
トレーニングでは、意図して音を埋めていきますので、すべての音についてムラなく絶対音感を身につけることができます。
相対音感の「相対」とは、「比べる」という意味です。
前の音との幅を見積もって、音をあてること、音階の枠組みを利用して、音をあてること等は、相対音感です。
絶対音感と相対音感は、音の判断の仕方がまったく違います。
どちらが優れているといった話ではなく、どちらも音楽活動をおこなう上で、重要な能力です。
絶対音感と相対音感は、まったく別ものです。片方があれば、もう片方がない、あるいは片方があれば、もう片方は必要ない、というものではありません。
両方、身につけ、必要に応じて、それぞれの音感を使える状態がベストです。
一音会ミュージックスクール、および「江口メソード」では、お子さまに両方の音感を身につけていただきます。
絶対音感だけ持っていて、相対音感がないと、「ピッチがいつもと違う楽器だと、気持ちが悪くて弾けない」といった、融通のきかない事態がおこります。
残念ながら、絶対音感を身につけるには、年齢的なリミットがあります。ごくたまに、「大人になってから絶対音感が身についた」という主張がありますが、それには2通りがあります。
① 実はそれは絶対音感ではない。
② 絶対音感があったことに、大人になってから気がついた。
絶対音感が音感のすべてではありません。
実は、相対音感には、身につけるのに年齢的なリミットがありません。6歳半以上の方は、相対音感のトレーニングをおこなうことをおすすめします。